名古屋帯を自分で仕立てる

夏用の帯として
博多帯の紗献上がどうしても欲しかったのですが
どれも、なかなかの高額商品…
いろいろ迷った末に…

反物を買って、自分で仕立てるという方法を思いつき…
早速チャレンジしてみました

ただ、細長く織り上がっただけの帯です
実は、帯の場合は仕立てなくても締めることはできます

特に単衣の名古屋帯の場合は
仕立てるといっても、仕立て屋さんに出すほどではなく
ちょこちょこと仮止めするだけでも十分なのです

それを知ってからというもの
仕立て上がりのお高い帯を買う気になれず
反物を物色し続けていました( *´艸`)

今回見つけたのは
化繊の紗献上です
夏物は、着物も帯も洗濯できる素材が助かります
正絹の方が質感はいいし、涼しさも少し勝るようですが
お手入れのことを考えると
そう何枚も手に入れる気にはならず…
私は、夏物に関しては化繊の方を好みます
なんといっても、値段が安価!

こちらの反物は
なんと、破格の2000円!
お宝ゲットです( *´艸`)

では、さっそく仕立てていきます(^^)/

まず、表裏を確認します

反物は基本的に、中表に巻いてあるので
内側になっている方が表です
でも、今回は折ってあるものが届いたので
しっかり確認します
献上柄は、✖模様が出るほうが裏なので
表の柄が出るように、まずは、折り目を入れてみます

生地の端に外表の折れ目がついていました
助かります

これが表の柄です

かなりくっきりと折れ線がありますね
こういうところが、お太鼓に当たらないように
仕立て方を工夫します

インターネットでおおよその長さを確認しながら
お太鼓部分を折ります
まずは短く折り返して

お太鼓部分の長さをとってもう一度折ります


こちらは手先になります

反物と同じ色の糸がなかったので
刺繍糸で代用です
強度が心配ですが…
今回は色重視でいきます

まずは手先を縫っていきます

ガッタガタ( ;∀;)
良いのです、見えるところではありませんので

ほらね、折り返したら、なかったことに( *´艸`)

きれいきれい!!

手先から20センチほど、かがります
ここでは、糸の色が目立つので注意です

生地が硬すぎて、針がおれそう…”(-“”-)”
待ち針も曲がっちゃいました…

では、たれ先です
こちらも、手先と同じように、端をかがります
指ぬき必須です
本当は、たれ先からお太鼓部分全体をかがるのですが
この硬い生地は、どうしても無理なので
トンネル仕立てにしました

たれ先部分と、お太鼓上部だけ縫います
そうすると、名古屋帯なのに
二重太鼓みたいに見えるという利点もありなのです( *´艸`)

さて、最後は、千鳥がけです
別に縫い方は千鳥でなくてもいいのですが
なんとなく倣っておきます

 

さあ、ついに出来上がりました!

なかなか硬い生地だったので

なじむまで何度も締めたいと思います

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

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