桜には、虫がつくから、切り倒す

とある幼稚園での話です

 

1  桜の木が危機に

毎年、桜の木に毛虫がつくことで困っていた園は

長年、子供たちの成長を見守り続けた桜の木を

切り倒すことに決めました

理由は、毛虫

毛虫を退治するのが大変だから

幼稚園だから、毛虫を退治するのに薬は使えない

さされたら大変だから

いろいろ理由はあるでしょう

 

でも

このどれもが

教育者・保育者の口から出たものだと思うと

日本の未来を思うに

心底ぞっとします

 

2 桜の木が教えてくれたこと

幼稚園の保育ってなんだろう

毛虫が危ないと教えること

さされないように注意する方法を教えること

退治する方法を教えること

毛虫退治に効く、安全な薬を教えること

困ったときにはどうするか教えること

毛虫だって命だと教えること

 

このすべてが奪われるのです

桜の木があってこそ、子供たちは学べたのに

これからは虫のつかない、ピカピカの園庭で

子どもたちは遊ぶことになります

桜の木がなくなり、他にも面倒な植物がすべてなくなり

花壇は埋め立てられます

生態系は完全に失われて

ダンゴムシだって一匹もいなくなります

園児のほぼ全員が、降園後

小さなお茶椀型のおもちゃに

たくさんのダンゴムシを集めて回る光景

今、当たり前の日常として目の前に広がる、子どもたちの生き生きした姿

これがもう二度と見られなくなる

毎年毎年、ダンゴムシ祭りは年中繰り広げられてきたのに

 

新しく赴任してきた園長は

これが嫌だったんですね

ダンゴムシが大嫌いなんですね

毛虫は大大嫌いなんですね

小さな生き物と戯れる、子どもの姿が嫌いなんですね

では、あなたはどうして幼稚園の園長なんですか

子どもたちに何を教えたいのですか

 

とある幼稚園

これは

下の子の幼稚園です

上の子が、毛虫とダンゴムシと桜の木と

ともに3年間を過ごした幼稚園です

私は母として、どうしたらよいのでしょう

ママ先生として、自宅の庭でダンゴムシと遊ばせることしか思いつきません

 
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