5歳のピアノ教室ですが・・・
スパルタしてしまいました~
1 ドの位置がわからない
まあ、普通5歳はピアノ鍵盤のドがどこにあるかなんて
知らないと思いますよ
知らなくていいし、わからなくて当然です
でもね・・・
これまでかなり、なが~い間、鍵盤に触れてきた5歳については
どうでしょう?
ちょっとは怒っても良いかなと思い立ち
厳しくしてみました
いつもなら
「ここでしょう」
と、正しい位置に手を置いてあげるのですが
今回ばかりはやめました
思い返してみたら、毎回私が位置を決めています
これじゃ、いつまでたっても覚えられない!!
「ドはどこ?」
どうにか教えてもらおうと粘る5歳
こちらも負けてはいられませんので
「絶対に教えないからね!!」
高らかに宣言
それでも、黙って動かない5歳
子どもの「スト的行為」って、ほんとイライラします
それに負けて、いつもなら答えを教えていましたが
今回は絶対に教えないと心に誓っていたので
ここから1時間
母の怒号が響きわたることになりました
もう、ぐったりです
怒んなきゃいいんだけどね、最初から
2 ピアノとは別の話に発展
習い事って、その習い事だけを習得するものではありませんよね
生活態度や、マナー、生き方だとか
子どもたちは、そういったものを
習い事を通じて、いろんな大人から習得しています
だから、習い事の先生も、人格者である必要があります
私は人格者なんてものからは、ほど遠い・・・
ということで、人様のお子には教えることはしませんが^^
自分の子供は自分で教育するしかないので
人格者のふりをして、子どもを追い込んでいます^^
今回の、「ドの位置事件」では
普段のピアノ教室の5倍くらいの時間を使って
ただ、「ド」の位置を探しました
次男は、相当プライドが高い子なので
間違うことが大きらいです
適当に鍵盤を触って
最後には「ド」を見つけ出す、なんてやり方ができません
慎重に慎重に考えて考えて
「シ」を鳴らす
息をのんで母の様子を伺い
「違います」
冷淡な母の返事を聞いたとたん、シナシナにしおれてしまいます
そして、どうしても次の音を選べなくなってしまい
ダンマリへ・・・
完全に、負のスパイラルに陥ってしまいました
3 「間違っても大丈夫!」をどうやって獲得するのか?
間違うことを恐れるあまり
ピアノ以外でも、これまで、いろんなことを失ってきた次男
振り返って見るといろいろあります
間違いたくなくて、手遊びできなかった赤ちゃん時代
皆に笑われることを恐れて、踊れなかった幼児体操
今でも、発音に自信がないのか、聞きなれない言葉を言うのは極端に嫌がります
そういえば
次男は、寝がえりやハイハイ、つかまり立ちは早かったのに
いつまでも伝い歩きをしていました
何か月も独り歩きができませんでした
やってみようともしなかった・・・
そして、言葉も遅かった・・・
こちらの言うことは完全に理解しているのに
絶対に発音しなかった^^
これが、次男の性格なんだね~
でも、ここらへんで
「間違っても大丈夫!」の精神を育てたいところです
どうやったらいいのかな~
次男の中で
「間違うことはダメなこと、恥ずかしいこと」
これがインデックスされたのは、いつごろのどういう場面だったか
全く見当もつきませんが
たぶん、兄を見て思ったんだろうなぁ
いっつも間違えて、ヘラヘラ笑っている兄を見て
ミルク飲みながら、バカにしていたのかしら~?
こわ~い
しかも、子どもって
「きれいなもの」が好きですよね
幼児なら例えば、人の顔
個性的で魅力的な顔よりも、整った綺麗な顔が好きです
小学生なら例えば、ノート
✖だらけの、お直しだらけの、よく勉強した後の見えるノートよりも
綺麗に〇ばっかり並ぶノートが好きです
徒競走で転んでしまって、足を引きずりながら頑張って走る子よりも
颯爽と一番を走る子のほうがカッコいい
人って、本来そういう「綺麗なもの・完璧なもの」が好きなんですね
でも、大人になるにつれて
ただの「綺麗なもの」には魅力を感じなくなっていきます
ただの「完璧なもの」は面白くありません
こういう「味」がわかるようになるのは
やっぱり、年をとらないと無理なのかなぁ
例えば、兄弟の中に障害を持った子がいる場合なら
「味」がどんなに素敵なのかを、早い段階で理解するのかなと思います
障害児さんには、触れあってみないとわからない魅力がいっぱいですから
Eテレでときどき放送している
「バリバラ」って番組が、本当に面白いんです
障害者の方が多数出演されるのですが、ホントに個性的な方ばかりで
健常者の世界で生きていては絶対に気づけなかったことが、いっぱい出てきます
そこでは「間違う」とか、そんなレベルの話ではなく
そもそも「違う」ということを、当たり前に感じることができます
次男には、そういう世界と触れることが必要かなと思いますね
いつもしんどそうな次男
親としても、しんどい人生は可哀想です
「間違ってはいけない」から
「間違っても大丈夫」「間違うのは当たり前」「間違うのは普通」へと
考えが変わっていくといいな
それに引き換え、長男はもともと
「間違うのは面白い♪」
この発想ができます
兄弟でも、どうしてこんなに違うのかな~
子育ってってわかんないものですね~
奥が深い!だから面白いんでしょうけど^^
結局、「ド」の音は、何回目かのトライで見つけました
いっぱい間違ってへこんでいたけれど
最後に見つけたときは、本当に嬉しそうに笑っていました
「もう忘れない」って、力強く言っていました^^
1時間かけて、探し出した甲斐はあったかな^^
<Sponosered Link>