ヒヨドリ保護

先日、ヒヨドリを保護しました

いえ、正確には保護ではありませんね

話せば長いので、順を追って書いてみますね

 

1 ヒヨドリ発見

先日、大通りに面したスーパーで買い物を済ませた後

なんだか、車道がとても気になりました

雨が降っていて、しかも用事があったので急いでいたのですが

どうしても、気になってしまい

買い物荷物でいっぱいの自転車を止めて

車道をよく確認してみました

すると

道路の真ん中に

一羽のヒヨドリがとまっています

ちょうど、赤信号だったので車は走っていませんでした

「急いで! もうすぐ車がびゅんびゅんくるよ!!」

私は、つぶやきながらヒヨドリを見つめていました

 

2 固まるヒヨドリ

こういう場合、普通なら、最初の車が来たときに

小鳥は飛び立つものです

でも

そのヒヨドリは、一向に飛び立つ気配がありません

それどころか、身動き一つしないで

車の巻き起こす疾風に羽を震わせて、そのままじっと佇んでいるのです

私は、居てもたってもいられなくなって

はらはらしながら、次々にやってくる車を祈るように見送りながら

ヒヨドリの無事を願いました

不幸中の幸い、なのか

ヒヨドリが止まっていたのは

二車線の真ん中あたり、優秀なドライバーならば

走らない場所です

青信号の2分余りが永遠のように感じられました

私は恐怖に顔を引きつらせながら

次々に走ってくるドライバーを見送りました

 

3 ヒヨドリ確保

そして、とうとう赤信号を待たずに、車が途切れたところで

私は車道に飛び出してしまいました

ヒヨドリは、暖かくやわらかでした

私は右手で傘をさしたまま

左手でそっとヒヨドリの体を持ち上げました

そしてそのまま、歩道わきの植え込みに

ヒヨドリを置きました

それが、トップの画像です

 

4 自然の力に任せる

そのあと、獣医に連れていくとか

家で飼うとか

いろいろ考えました

しばらく、ヒヨドリに付き添っていましたが

見たところ、ヒヨドリは弱っている様子もなくて

ただ飛べないだけ

メンタルの問題かもしれない

うちに連れて帰っても、何もしてあげられないし

ここは、ヒヨドリの生命力に賭けてみようと思いました

雨にあたらないように

人や動物に見つからないように

植え込みの中に隠すようにヒヨドリを移動させておきました

 

最後に

ヒヨドリは私のことを見上げてくれました

植え込みに移動させるときも

抵抗しないで、身を任せてくれていました

気のせいかもしれませんが^^

 

5 その後

ヒヨドリのことは、ずっと気になっていました

そこで用もないのに、二日後に見に行きました

ドキドキしました

硬くなっていたらどうしよう・・・

羽が散らばっていたら・・・

覚悟を決めて、灌木の中をのぞき込むと

いませんでした

羽一本ありません

念のため、周りの灌木すべてを見て回りましたが

どこにもヒヨドリの痕跡はありませんでした

良かった^^

本当に良かった^^

何かに襲われたなら、必ず痕跡が残ります

だから、きっと大丈夫

きっと、灌木の中でゆっくり休んでから

元気に飛び立ったに違いない!

きっとそうです(^^♪

 

 
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